すずき呼吸器クリニック

名古屋市中区の内科、呼吸器内科、アレルギー科 すずき呼吸器クリニック

〒460-0004 愛知県名古屋市中区新栄町1-3 日丸名古屋ビル7階
TEL 052-265-7250

 

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診療案内

長引く咳

 長引く咳には、3週間以上8週間まで続く咳を遷延性咳嗽、8週間以上持続する咳を慢性咳嗽と云います。
 長引く咳には、肺炎、肺結核や肺癌などの重い病気の事も少なからずありますので、まずはその有無をレントゲン写真などで確認する事は大切です。 
 かぜや気管支炎などによる感染症による咳は、発症から3週間程度までが多く、経過が長くなるにつれその頻度は減少し、8週間以上続く慢性咳では、感染症による咳は殆どありません。
  遷延性咳嗽・慢性咳嗽には、気管支のアレルギーに基ずく咳喘息やアトピー咳などが多く、その他 慢性副鼻腔炎による後鼻漏(副鼻腔気管支症候群)・逆流性食道炎・かぜ症候群後の咳・高血圧治療に用いるACE阻害剤・百日咳などがあります。
 これらの長引く咳を呈する疾患は、上記のように様々で、治療法も異なりますので、咳の原因を調べ、診断を確定する事が重要です。

スギ花粉症のアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)

アレルゲン免疫療法は、減感作療法とも呼ばれ、アレルギーの原因である「アレルゲン」を少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげる治療法です。
 アレルギー症状を治す可能性のある治療法と考えられています。
アレルギー症状のある疾患のうち、花粉症、アレルギー性鼻炎、気管支喘息などに対してこの治療法が行われています。
 アレルゲン免疫療法は、アレルゲンを皮膚に注射する皮下注射療法と舌の下に投与する舌下療法の二つの方法が現在行われています。 舌下療法は、注射療法を異なり、医療機関を受診する事無く、患者さん自身で、自宅で実施可能です。
 スギ花粉を毎日舌下に投与してアレルギー症状を緩和します。 スギ花粉の飛散シーズン前に投与を開始する必要があります。 そのため、スギ花粉シーズン前の10月ないし、11月頃より開始するのが適当です。
 治療は3年~5年かかりますので、長期に毎日薬を服用する必要があります。 また、全ての患者さんに効果が出るとは限りませんが、ほぼ70%の方に効果が期待できます。従来のお薬、治療で花粉症状が収まらない場合、お勧めしたい治療法です。

 

気管支喘息

気管支喘息は、気道の慢性炎症に基づく気道過敏性の亢進と、発作性で可逆性の咳、喘鳴、呼吸困難を特徴とする疾患です。 
 急に息ができなくなり、気道が収縮して気管や気管支が詰まり、呼吸の度にのどがゼーゼー、ヒューヒューと鳴るようになります。こうした喘息発作は自然にあるいは薬の吸入などで治まり、症状がない時はふつうに生活できます。 しかし、重度の喘息発作により、呼吸停止に至り、死亡する事がある、ある意味怖い疾患でもあります(日本では、年間1400人程の喘息死がみられます)。
 原因は完全に解明されておりませんが、アレルギーなどの体質的に喘息の起きやすい人がいて、そこになんらかの条件が加わると発症するとされています。
 その条件とは、ウイルスや細菌の感染、自律神経の失調やストレス、気候の変動などで、これらが引き金となって発作を起こすといわれています。発作の原因としては主なものはアレルゲンで、アレルゲンには、家ダニなどを初め非常に多くの種類があります。
 その他の原因として、季節の変わり目、気温の変化、天候の悪化などによって喘息発作が誘発されます。食べ過ぎや過労、激しい運動、女性では月経や妊娠なども喘息の誘因となります。

 

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

 COPD(慢性閉塞性肺疾患;肺気腫型、気道優位型があります)とは、タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝霧することで生じた肺の閉塞性炎症性疾患です。

 病気の原因は明確にはなっていませんが、ほとんどの患者が喫煙者であるため、喫煙との因果関係が重視されています。
 欧米などでは、喫煙者の約30%が発症しているとも言われています。ただし、同じ家族内の患者も多く見られるため、遺伝性因子の関与も指摘されています。
 
初期症状は気流閉塞からくる運動時の息切れですが、その他慢性の咳・痰などです。 症状が進むと安静時にも呼吸困難を呈するようになり、最重症ともなると酸素吸入を必要とします。
 また、一度発症してしまうと、病気は、徐々に進行し、進行を止めることはできません。
ですので、発病早期に治療を行い、進行を遅らせる事、発症させないことが大切であり、そのためには禁煙や吸入治療などが最も効果的な手段となります。

 

インフルエンザ(突然の高熱、体の節々の痛みなどの症状)

インフルエンザは、風邪症候群とは異なり、一般的に症状が重く、突然の発熱、節々の痛みなどの急性症状が、強いのが特徴です。 
 高齢者や、心疾患、呼吸器疾患、糖尿病、腎疾患などの疾患をお持ちの方、、妊婦などインフルエンザに罹患すると重症化し易い方々には、ワクチン接種して、予防する事が重要です。
 流行期は、例年12月末から、3月で、1~2月にピークを迎えます。 流行期の前に、インフルエンザワクチンを接種して予防する事が大切です。 ワクチンの接種時期は、ワクチンの効果持続期間を勘案すると、11月の半ばから、12月初旬が最適です(インフルエンザの流行時期によっては異なる事もあります)。
 昨シーズンのB型インフルエンザの流行もあり、今シーズンのワクチンは、A型2種、B型2種を含んでいます。
 御自身や御家族の為、また、地域の人々の為に積極的にインフルエンザワクチンを接種する事が大切です。

 

風邪(鼻づまり、鼻やのどの粘膜の乾燥、くしゃみ、鼻水、のどが痛む、せきが出る。などの症状)

風邪は、鼻からのどまでの上気道を中心とする部分に、ウイルスや細菌が感染して急激に起こる炎症です。
 実際に風邪をひくと、気管や気管支などの下気道にも炎症が広がっていく場合も少なくありません。
原因になる病原体はたくさんありますが、その80~90%はウイルスで200種以上にのぼります。
疲労やストレス、睡眠不足、栄養バランスの偏り、寒さ、乾燥などの要因が重なると発症しやすくなることが知られています。